「障がい者の作ったお菓子ってあまり食べたくないんだよね。」
「食べてみたいけど衛生的に気になる。」
「障がい者が作ったパンを買っておいしくなかった。」
確かにその気持ちは分かるんです。
実際、私の友達も「心を込めて作ったのは、分かるけど特別おいしいわけじゃないし。」
とあまり前向きではない発言をしてました。
確かに、そうですよね。
特別おいしいわけではないんです。
でもね、事業所によっては、売り上げが好調でリピーターさんも多いところもあるんですよ。
今日は、障がい者の方が作ったお菓子が食べたくない方や気になっている方。
神経質でどうしても食べられない方。
障がい者と一緒にお菓子を作っているけど「食べたくない」人も多いのではないかと悩んでいる方。
この記事を見たら、そのイメージが変わると思いますのでぜひ、読んで欲しいと思います!
こんにちは!はじめまして。
支援学校の教員歴15年@chai20100527です。
現在は、就労支援員として働いています!
以前、障がい者が作ったお菓子をボランティアで販売してたことがあります♪
今まで30種類以上の障がい者が作るお菓子を食べた食いしん坊です!笑。
障がい者が作ったお菓子やパンが食べたくない理由3選!
1.衛生面が気になる
「ちゃんと手を洗って作ってるの?」
「髪の毛とか入ってないのかな?」
そんな意見もインターネット上で見られました。
確かに、障がい者であれば自分で衛生管理が難しい方もいますものね。
実際、障がい者の作業所は、衛生面についてはきちんと各事業所で管理されています。
支援学校で教員をしているときに生徒が、お菓子を作る事業所に実習に行くことがあったんです。
そのときに、きちんと検便があリマした。
保健所からの検査結果がOKにならないと実習に行くことができませんでした。
2.なんとなくのイメージで「食べたくない」「おいしくなさそう」
「イメージでなんとなくおいしくなさそう…。」というのはとても分かります。
昔は、味がおいしくない事業所もありましたが、現在は味も見た目もかなり改善されています。
3.障がい者を売りにしているのが嫌になる
「障がい者ががんばって作っている」というのを売りにしているのがいや。
そんな方もなかにはいると思います。
実際に私も販売に携わることもありましたが、興味を持ってみてくれる方とそうじゃない方がいました。
障がい者が作った健常者が作った関係なしにおいしいものはおいしいし、おいしくないものは、おいしくないですよね。
障がい者が作るお菓子は、実際にどんなところで売っているの?
障がい者が作っているお菓子や販売しているお菓子を見たことはありますか?
あまり普段の生活で見ることは少ないと思います。
近所に事業所がある方は身近かもしれませんが、あまり見ないでしょう。
売っているところを見るとしたら、地域のイベントや区役所などではないでしょうか?
ここでは、どんなところでお菓子が売っているのかを説明しますね。
・作業所(障がい者福祉サービス事業所)
障がい者が自立して生活ができるように「就労の機会」を提供するところ。
就労移行支援、就労継続支援、就労定着支援などがあります。
お菓子を作るのは、主に就労継続支援事業所がほとんどです。
就労継続支援とは、就労の機会や生活の場を提供する場所。
利用する方は、障がい者だけではなく、病気や何かの理由で一般の会社で雇用するのが難しい方。
就労継続支援B型については、こちらの記事でくわしく説明しています!
・区役所やイベント等で販売
事業所で、販売するスペースがない場合には、区役所や市役所でお昼休みに販売。
または、地域のイベントに出店して販売することもあります。
・お店の一部スペースを借りて販売
スーパーやコンビニの一部のスペースに販売コーナーを設置してあることもあります。
みなさんも、クッキーや雑貨なのが販売してあるのを見たことないでしょうか?
うちの近くのファミリーマートでも販売しているのを見たことがあります。
障がい者が作るお菓子と他のお菓子を比較したメリットとデメリット
障がい者が作るお菓子と普段スーパーやケーキ屋さんなどで買うお菓子。
ケーキ屋さんのちょっと高級なお菓子。
ここでは、障がい者が作るお菓子とそれ以外の上記のような他のお菓子を比較してみました。
〇障がい者が作るお菓子と他のお菓子を比較したときのメリット
〇手作りで無添加のものが多い。
〇価格が安い。
〇ラッピングがしてあるものは、プレゼント用にもおすすめ。
メリットについて、一つ一つお話ししますね。
・手作りで無添加のものが多い
障がい者が作るパンやクッキーは、国産小麦を使っていたり、無添加なものが多いのは事実。
その分、賞味期限が短いものもありますが、身体には良いですよね。
・人工甘味料を使用していない
人工甘味料は、うつ病のリスクの原因になるとされているのが研究結果で分かっています。
調理済みで加工度の高い食べ物や飲み物は、手軽で、安く、おいしいかもしれない。しかし新たな研究の結果、高度に加工された「超加工食品」が、うつ病のリスクと関連していることが示唆された。超加工食品を大量に摂取する人は、うつ病のリスクが約50%高くなる可能性があり、特に人工甘味料との関連が大きいという。米マサチューセッツ総合病院の消化器科副医長で、米ハーバード大学医学大学院教授のAndrew Chan氏らによるこの研究の詳細は、「JAMA Network Open」に9月20日掲載された。(以下省略)
HealthDay Japan Translation によるストーリー 2023.10.5
甘い物を食べるとドーパミンという神経伝達物質が出ることによりやる気アップや満足感につながったりどうしても食べたくなってしまうんだけど、甘い物依存症になる危険もあるから、ほどほどにしましょう。
・価格が安い
ケーキ屋さんのクッキーなどと比較すると価格が安いものが多いです。
100円ショップで買えるクッキーなどもありますが、手作りということを考えると安いです。
・ラッピングがしてあるものは、プレゼントにもおすすめ
ひとつひとつラッピングしてあるものも多いです。
ちょっとしたプレゼントにおすすめ。
私は、教員時代も今も、購入する機会が多いのでよくプレゼントにしてました!
△障がい者が作るお菓子と他のお菓子を比較したデメリット
△手作りだけど、おいしくない
△事業所によって独自の作り方や味がある
△買いたくても機会がない
デメリットについて、一つ一つお話ししますね。
・手作りだけど、おいしくない
手作りで、ひとつひとつ心を込めて作っています。
でも、クォリティについては、正直、高いお菓子もあれば低いものもあります。
それは、事業所の管理者や職員の経験や資格、スキルの違いのもよります。
全くの素人と、以前パティシエをしていた方が運営する事業所ではクォリティも違いますよね。
ただ、少しずつ味の改善に取り組む事業所も多いのも事実です。
あと、味の好みもありますよね。
・事業所によって独自の作り方や味がある
事業所によって、作り方の方法はさまざま。
他のお菓子にはないおいしさを発見できることもあれば、逆もあります。
私もいろんなお菓子やパンを食べましたが「もう買わない」と思ったことも正直あります!
障がい者が作ったお菓子は食べたくない…でも、食べてみるとおいしい!そして、また食べたくなる!
「ここまで読んだけど、やっぱり食べたくないな。」
「今度見つけたら、買ってみよう!」
いろんな意見があると思いますが、実際に食べてみると「思ったよりおいしい!」と思うはず。
その理由は、その事業所にしかないお菓子だからです!
だから、またその味を求めて買いに来るリピーターさんも多いのも事実。
ここでは、年商2億を超えた事業所についてもふれていきます!
年商2億円を超えた事業所「がんばカンパニー」
少し前ですが、年商2億円を超えた障がい者事業所が新聞に掲載されたこともあります!
〝奇跡のクッキー〟年商2億円達成した障がい者福祉サービス事業所のイノベーション
大津市に年商が一時2億円に達し、現在も1億円を超える障がい者福祉サービス事業所がある。設立されて今年で30年になるが、工房で作られるオーガニック素材のクッキーが人気を呼んでおり、全国から注文が入るほど。障がい者福祉サービス事業所の菓子販売としては異例の売り上げという。賃金も全国平均を上回り、低賃金とされる福祉サービス事業所の常識を打ち破った。
引用:産経新聞 2016.5.15
このように「がんばカンパニー」のように、実際に全国から注文が殺到している事業所もあります!
この事業所は、現在も店舗やオンラインショップでクッキーを販売しています。
毎日1トン近くのクッキーを製造しているそうですよ!すごい!
滋賀県の琵琶湖のほとりにあるがんばカンパニーです。
クッキーで溢れるホームページが印象的でした。1トン製造しているのが伝わってきます。
お腹すいてきた…。
そして、Amazonにもありました!
このクッキー以外にもケーキなどもありましたよ。
送料はかかってしまいますけど、すぐ来るのが嬉しかったです。
がんばカンパニー プレーンクッキー 卵使用 よつ葉バター 80g 保存料不使用 ポイント消化
見ていたら、私も食べてみたいので注文してみようと思います!
感想はまたブログに書きますね。
と書いてすぐに注文して届いたがんばカンパニーの「くるみクッキー」。
一つ一つが大きくて食べ応えがあっておいしかったです。
驚いたのが、砂糖を使用していなくて古式原糖を使用しているところです。
古式原糖とは、化学精製されてないミネラルを含んださとうきびから作られた砂糖です!
この古式原糖の味が黒糖に近い味でおいしかったです!
唯一、大きいので少しモサモサ感はあるかなぁと思いましたが、私は好きな味でした!
「障がい者のお菓子は食べたくない」と思って食べてみてほしい!
どんな高級店やお菓子屋さんのお菓子と一緒で、おいしいものはおいしい。
まずいものは、まずい。
食べ物って価格が高ければおいしいってものでもないですし、好みもありますしね.
食べたくないものは、食べなくていいと私は思います!
でも、イメージで食べないのはもったいです。
「食べたくない」と思いながら食べて見てほしい。
心を込めて作ったお菓子や、素材にこだわったお菓子が「おいしい!」と思うはず。
そして、その売り上げが、障がい者の工賃につながるんです!
そう思ったらなんか嬉しいですよね。
どこかで、障がい者が作ったお菓子を見かけたら、ぜひ気にかけてみてほしいと思います。
実は、あなたの住んでいる近所に、おいしいパン屋さんやお菓子屋さんがあるかもしれません。
思ってたんと違う!おいしいやん!と思えるお菓子に出会えますように。
障がい者の恋愛についての記事も書いています!
良かったら読んでくださいね!
障がい者におすすめ!
コメント
大丈夫な工房を見つけられるかどうかですね。
工房ではないのですがパンツの中に手を入れている人を多数見て、その空間に置かれている物に触れるとアルコールスプレーをしてしまいました。
手を入れない人に関しては良かったのですが流石にパンツの中だと尿成分が付着していてその手であちこち触る→それを自分が触れる→自分の持ち物が尿が付く。どうもこれが浮かんでしまって。
大丈夫な人がいてもその人の住む環境にそういう人がいないってわかるといいのですが。
逆にそういう人がゼロの環境でできたパンなら食べてみたい。見つけられたら買ってみたいな
おんじー様
はじめまして。管理人のちゃいです。
コメントありがとうございます。
そうですよね。
それは、商品を購入するのをためらってしまうのは分かります。
障がい者の方のなかには、清潔を意識するのがむずかしい方もいますので、その場合は飲食店でのお仕事は難しいと思います。
もし、パン屋さんでそうゆう方がいらしたら、違う仕事をしてもらうなどの対策をすべきだと思いますし…。
実際、私が支援学校にいたときは、そうゆう生徒は最初からお断りされました。
そこの工房は髪の毛一つも許されないくらい徹底されていました。
今は、どこの事業所もきちんとされているところのほうが多いように思います。
事業所の方も、商品を買ってもらうためにたくさんの努力をしています。
ぜひ、パン屋さんやお菓子屋さんに立ち寄ってみてくださいね。