障がい者枠がやめとけと言われる理由は？障がい者雇用のメリットデメリットを解説！

「障がい者枠ってやめたほうがいいの？」

「障がい者雇用は、デメリットしかないって本当？」

障がい者枠についてあまり良くない噂をききます。
それは、実際本当なんでしょうか？

今回の記事では、障がい者雇用のメリットやデメリットそして、解決策までお伝えしていきます。

令和６年度からの新制度についてもふれています。

４分以内で読める記事です。

読んだあとには、障がい者雇用についてばっちり理解して、これからどんな風に仕事や自分の未来を選択すればよいかがわかります。

〇記事の内容まとめ
✅障がい者枠がやめとけと言われる理由は①単純作業②低い給与③希望の求人がない④身体障がい者の採用が多い④障がいの公表が良くない方向につながる。

✅障がい者枠のメリットは①配慮を受けて働くことができる②大企業で働くチャンス③就職後も支援が受けられる。

✅障がい者枠のデメリット解決方法は①体調を安定②特性理解③信頼してる人に障がいについて伝える④専門の分野でスキルアップ⑤支援制度⑥転職エージェントを利用

◎この記事がおすすめ！

・障がい者枠のメリットデメリットについて知りたい

・障がい者枠がやめとけと言われる理由が知りたい

・障がい者雇用を目指すための求人サイトを知りたい

・障がい者雇用から転職したい

障がい者枠がやめとけと言われる理由は？

私たちのまわりでよく「障がい者枠はやめたほうがいい」といわれることがあります。
それはなぜでしょうか。

障がい者にとって障がい者雇用は、福祉サービスで働くよりも給与は良く周りの配慮があれば働きやすい環境で働けるはず…。

でも、「やめとけ」と言われる理由があります。
今回は、その理由を解説していきます。

障がい者雇用とは？

障がい者雇用とは、身体や知的、精神的な障がいをもつ人たちを、特別な枠で雇用することをいいます。
日本の法律で、一定の規模の企業には、障がい者を一定の割合で雇用することが求められています。

障がい者雇用は、障がい者雇用促進法により定められています。

障がい者雇用促進法とは？

障がい者雇用促進法とは、障がい者雇用について定められた法律です。

簡単にいうと、障がい者には、一般就労の人よりも配慮してくださいね。
ということが書かれています。

参考：challengeLAB障がい者促進法とは？を参考にしてください。

障がい者雇用は増加傾向にある

近年、企業が障がい者を積極的に採用する動きが増えてきました。

それは社会の理解が進んだことや、多様性を理解する風潮などが理由として挙げられます。

令和６年には、障がい者雇用率が４０人以上の企業で２．５％に変わることが決まっています。

厚生労働省のホームページを参考に見てみましょう。

厚生労働省　都道府県労働局　ハローワーク

障がい者枠や障がい者雇用のデメリット５つ

　障がい者枠での雇用にはデメリットも存在します。
デメリットの５つをあげてみました。

単純作業が多い

障がい者枠での雇用の場合、単純作業が中心となることが多いです。

自分のスキルや能力を十分に生かせない場合があります。

給与がひくい

一般の雇用に比べて、給与が低めに設定されていることが少なくありません。

生活を支えるための収入としては厳しい場合もあります。

求人が多く希望の仕事につけない

障がい者枠の求人は限られているため、自分の希望する仕事に就くのが難しいことがあります。
少ない求人のなかから探すのでどうしても自分にあった仕事が見つからずあきらめてしまう場合もあります。

雇用は身体障がい者が多い

障がいの種類によっては、雇用される機会が少ないことがあります。
仕事内容が複雑でむずかしい事務職などの場合は、身体障がい者の採用が多いこともあります。

しかし、仕事を限定しなければ、現在は知的障がいや他の障がいの採用も増えてきています。

障がいを公表することで居心地が悪い

障がい者枠での雇用の場合、自分の障がいを公表することになります。

それによって職場での居心地が悪くなることも考えられます。

公表といっても、みんなの前で「障がい者雇用で採用された～」と紹介されるということではありませんが、職員の方がこの人は障がい者雇用で採用されたと把握しているということです。

それによってきちんと配慮されれば良いのですが、変にうわさ話や悪口を言われるといやな気持ちがしますよね。

障がい者枠のメリットとデメリット

障がいを持つ多くの人々にとって、障がい者枠での就職は大きな選択の一つです。

ここでは、その障がい者枠のメリットとデメリットについて、わかりやすく説明します。

障がい者枠のメリット

配慮を受けながら働くことができる

障がい者枠での雇用は、障がいのある方が職場での配慮を受けられるシステムです。

例えば、車椅子を使用している方のための施設のバリアフリー化や、視覚障がいのある方に対する情報提供方法の工夫など、各々の障がいに合わせたサポートが期待できます。

大企業で働くチャンスもある

日本では、中・大企業に障がい者雇用の義務が課せられています。

これにより、障がい者でも大手企業での働くチャンスが増えています。大企業はリソースが豊富なため、より良い環境やサポート体制が整っていることも多いです。

就職後もサポートをうけることができる

障がい者枠での採用を行っている企業は、従業員が働きやすい環境を作るためのサポートも充実しています。

例えば、専門のカウンセラーやコーディネーターが配置されている場合もあり、日常の業務や人間関係の悩みなど、さまざまなサポートを受けることができます。

障がい者枠のデメリット

職種がせまくて待遇がわるい

残念ながら、障がい者枠での採用は一部の職種に限られることが多く、全ての職種や部署が対象ではありません。

また、待遇面での差が出ることもあります。

これは企業や業界によるので、具体的な待遇をしっかり確認することが大切です。

周囲に障がい者だということが知られる

障がい者枠での採用の場合、職場の中で自分が障がい者であることが周囲に知られることが避けられません。

これにより、一部の人々からの偏見や誤解を受けるリスクがあります。

手帳がないと働くのがむずかしい

障がい者枠は、障がい者手帳を持っている方が対象となります。
そのため、手帳を持っていない障がい者はこの制度の恩恵を受けることが難しいです。

障がい者枠での就職は一つの選択肢に過ぎません。自分にとって最も合った働き方や環境を見つけるために、様々な情報を収集し、自分の障がいや能力を理解しながら進むことが大切です。

障がい者枠をやめとけのデメリットを解決する方法

障がいを持つ人々は、職場での適応やコミュニケーションに様々な課題を感じることがあります。

ここでは、障がい者枠のデメリットを解決するための具体的な方法をいくつか提案いたします。

体調を安定させて働く

障がいによって体調の変動が激しく、それが仕事のパフォーマンスに影響を与えることがあります。しかし、適切な生活習慣や医療的なケアを受けることで、体調を安定させることが可能です。

例えば、適切な休息、食生活、運動、そして医師との定期的なコンサルティングなどを通して、体調管理を徹底することが大切です。

症状や特性を理解してもらう

障がいの症状や特性を周囲に理解してもらうことは、職場でのスムーズなコミュニケーションや作業効率の向上に繋がります。

具体的な事例や困っている点を率直に共有することで、共働者や上司との間に信頼関係を築くことができます。

また、自分の障がいに関する資料や書籍を提供することも、理解を深める一助となります。

障がいについては信頼してる人にだけ伝える

職場での偏見や誤解を避けるために、障がいについては信頼している人だけに伝えることも一つの方法です。

全ての同僚や上司に公開する必要はなく、サポートを必要とする場面や緊急時の対応を知っておくべき人にだけ情報を共有することが重要です。

特定分野の知識を高める

障がいがあるからといって、その能力や知識が劣っているわけではありません。

自分の興味や得意な分野にフォーカスし、その知識や技術をみがくことで、職場での存在価値を高めることができます。

専門的なスキルや資格を持つことで、評価を受けることが期待できます。

支援制度を活用する

多くの自治体や国では、障がい者の就労を支援するための制度が設けられています。
これらの制度を上手く活用することで、職場での適応やスキルアップを図ることができます。

例えば、職業訓練やスキルアップのための補助金、通勤支援など、多岐にわたる支援が存在します。

転職エージェントを利用して希望にあった仕事をさがす

障がい者専門の転職エージェントやサポートサービスを利用することで、自分の希望や条件に合った仕事を見つけることができます。

これらのエージェントは就労に関する知識や経験が豊富で、最適な職場を紹介してくれます。

おすすめの転職サービスを紹介します。

マイナビパートナーズ
信頼できる障がい者の転職サイト。
長く働く場所を見つけるならならここがおすすすめです。　　　　　　　　　　

dodaチャレンジ
紹介実績No.1！定着率95％の安心感がある転職サイトです。

アットジーピー
サポートが好評。
転職に悩みが多い方は、ここがおすすめです。

障がい者雇用バンク
20代、30代におすすめです。
独自の求人だけでなく、ハローワークの求人も見ることができます。

エージェントサーナ
人気の事務職で働きたいならここがおすすめです。
関東圏、関西圏での転職サイトです。

障がいを持つことは一つの特性であり、それを乗り越えて自分の可能性を広げる手助けとなる方法は数多く存在します。
自分のペースで、自分に合った方法を探し、職場での充実した生活を送ることを願っています。

障がい者枠がある障がい者雇用の求人を探す方法

障がいを持つ人々のために、多くの企業や組織は障がい者雇用の求人を出しています。

障がい者におすすめの移行支援については、こちらを参考にしてください。

ハローワーク

ハローワークは、全国に広がる公的な求人情報サービスです。
障がい者の方々のための専用の窓口やカウンセラーがいる支店も多く、障がい者枠の求人情報を提供しています。

直接支店を訪れて、カウンセラーと相談することで、自分の希望や適性に合った求人情報を得ることができます。

障がい者雇用の求人サイト

インターネット上には、障がい者専用の求人情報サイトがいくつか存在します。
これらのサイトは、障がい者枠の求人を中心に掲載しており、求人情報の検索や応募もオンライン上で行うことができます。

一部のサイトでは、プロフィールを登録することで、適切な求人情報を自動的に提案してくれるサービスもあります。

就労移行支援に通う

就労移行支援は、障がいを持つ方々が一般の職場で働くためのスキルや知識を身につけるためのサポートを提供している施設やサービスです。

これらの施設では、職業訓練や職業相談などを行いながら、障がい者枠の求人情報も提供しています。
就労移行支援を利用することで、自分に合った仕事を見つけるサポートを受けることができます。

就職エージェント

就職エージェントは、求職者と企業を結びつける役割を持つ専門のサービスです。
障がい者のための専門的な就職エージェントも存在し、これらのエージェントは障がい者雇用に関する深い知識や経験を持っています。

エージェントを通じて、自分の希望や適性に合った求人情報を得ることができます。

障がい者枠の求人を探すための方法は多岐にわたります。

自分の生活スタイルや希望に合わせて、上記の方法を組み合わせることで、最適な求人情報を見つけることができます。

何よりも、自分自身の能力や希望を信じて、積極的に情報収集を行うことが大切です。

令和６年度からの新制度を利用しながら障がい者雇用でがんばるという働き方もできそうですね。
あなたのお仕事をいつでも応援しています。